SSブログ

異議の意義 [フランス・シニア留学]

 
今日は、2009年の授業最終日。
と言っても、成績表を貰うだけです。

成績表の授与は、ちょっと面白いシステムになっていました。
まず、担当教授の作成した成績証明書 (Certificat de Français)
を生徒各自に配布。 そこで、異議のある者は教授に異議を
論理的に唱える。教授が納得すれば 評価変更が可能とのこと
です。そして、納得したとろこで全部回収され、教授が学長
のサインを貰いに行き、改めて生徒に渡されます。
学長のサインが入ったら、如何なる異議も無効です。

今回は、異議者が2人出ました。
1人は、説得力ゼロ… というか、異議に正当性がゼロ。
もう1人は 納得できる内容で、教授との攻防戦が凄まじい
感じでしたが、却下。

その結果を見て、私も異議を唱えてみました。
日本だったら、教授の心象が悪くなるかも… と懸念して、
出来ないですよね。 そもそも、異議を唱えるシステムも
ありませんし。 私の場合、大学進学するわけではないの
で、成績表の得点は不合格でない限り、どうでもいいとい
う思いがあったせいか、迫力負け。

結局、3人の異議は全員却下という結果でしたので、
実際のところ、どこまで有効なシステムのかは不明です。
形式的なものなのかも。

Certificat de Français には、EU標準レベル (Niveau) が
表記されており、その後に 各試験結果の得点とその平均点
(Relevé de Notes) 、更に、その平均点から5段階の評価が
付けられます。 得点は、20点満点です。

10 点以下 = Insuffisant (不可)
10<12点  = Passable (可)
12<14点  = Assez bien (良)
14<16点  = Bien (優)
16<20点  = Très bien (特優)

ちなみに、他の大学附属でも同じかどうかは分かりませんが、
各試験の得点は、事前に各担当教授から知らされていました。
ですから、最後に渡される成績表の評価も事前に知っていた
わけで、異議を準備する余裕がありました。異議のシステム
を知らなかった私は、準備していませんでしたが。

ご参考までに、私の異議を紹介しますと、実際にアナウンス
されていた得点と成績表の得点に相違がある点を指摘。
各試験結果を平均すると、Très bien 評価になるはずが、
Bien 評価。 教授の説は、あまりに激しく感情的とすら
思えるような勢いで、まくし立てるので、全く理解でき
なかったのですけれど、後で他の生徒に聞いてみると、
どうも、成績コントロールというものが存在するようです。
要するに、そう簡単に Très bien を出さないぞ! という
ことらしい。

この12週間で感じたことは、「異議は、一応唱える」
という思考。 ダメでもともと、言うだけ言う。 
しかし、それで何かが変わったという話は、あまり聞かない…

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行