大いなる自己否定

　
先日、ちょっと面白いことがありました。

外国人がよく訊かれる質問に「フランス (人) は、どう
ですか？」というのがあります。これに対して、私は
判を押したように同じ返事をしてきました。
「とっさのひとこと」本から拾ったフレーズ。

そろそろ、ちょっと違うことを言ってみようかな…
と思い、「いつも笑顔で対応してくれて、居心地がいい
です」と応えたら、その直後、３人のフランス人が、
ほぼ同時に、「ノ～ン！そんなわけがない」って…
３人で あ～だ、こう～だ の議論勃発！

一応、誉めたつもりだったのですけど？
フランス人にとって、微笑対応は 沽券にかかわるとか？

でも、本当なんですよ。
フランス人と言われても、パリと、この田舎町しか知り
ませんけど。パリから辿り着いて、最初に感じたのは、
微笑み。

到着後、すぐに様々な郵送物を送ったり受け取ったりする
のに通った郵便局は、特に大好き！　局員は、言葉が全然
通じなくても、本当に親切に笑顔で対応してくれました。
そして、局員が忙しそうで質問しにくい時に、近くにいた
お客さんに聞いてみたのですが、私の envoi の紙 (発送用紙)
を持って、質問に答えられそうな人を探し回ってくれたり
しました。

たった１人、知らない国、知らない言葉、知らない人々の
間で、不安に凍りそうな気持ちが、笑顔で溶けます。

びっくり大騒ぎ否定に、逆ビックリ！
渡仏から３ヵ月半... フランスは、まだまだ謎めいています。

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